平成23年度  護衛艦はたかぜ 体験航海 
一般公開と北朝鮮の工作船見学
(写真が多いので表示されない場合は更新(F5)ボタンを押すと表示されるかもしれませんが連打はしないで下さい)

あらすじ、23年度の予備自衛官の試験を受験した管理人だが、
不合格となってしまい落胆していた所に自分担当の広報官の方が何処からとも無く現れて
広報官殿「いや〜残念だったね、今年震災で倍率かなり高かったからねえ・・・
まあ来年も頑張って試験受けてよ、あと曹候補も気が向いたら受験してね」
と励ましてくれてしかも、「そうだ護衛艦って興味ある?もし良かったら体験航海のチケット持ってるからあげようか?」
と気を使っていただきチケットをGETすることが出来て神奈川の県央からはるばる横浜まで電車で訪れてみました、
実は神奈川に住んでいながら今回横浜を本格的に散策した事がないので横浜駅で道に迷ってしまい
乗り換えに時間が掛かってしまったが,
なんとか馬車道駅に行く事ができた

馬車道駅を出たらビックリ!雨が強くなってきた・・・



駅からしばらく歩くとようやく赤レンガ倉庫に到着しました、
この日は平日で悪天候だというのにすごい賑わっている赤レンガ倉庫・・・さすが都会といった所
この近くに有る新巻埠頭という所に停泊してるようだったので早速訪れてみました


ようやく新港埠頭前に到着したのだが


え?


嘘だと言ってよバーニィ・・・
体験航海一般公開になるとはこれいかに・・・

まあ沖に出ると気候が変わりそうですからねえ・・・
船長の判断で一般公開に変更したそうですが、
雨も強くなってきましたし確かに正しい判断かもしれません・・・
でも米海軍横須賀基地の時のときみたい人大杉で入場不可になるよりかはマシですが・・・ちと残念でした


何で込んでいるかと思ったら


なんか横浜開港祭2011という開港博的なイベントが開催されていてイベントに訪れた方達が
偶然近くに停泊してあった護衛艦を見ようというという感じで訪れていて
一般公開だとチケットも必要ないので沢山の人が並んでましたね


DDG-171はたかぜ
船首部分に大きくアラビア数字で艦番号の171と書かれています


73式54口径5インチ単装砲

実物の護衛艦を真近で見るのは初めてですが、
ホント凄く・・・大きいです・・・


はたかぜのタラップ


30分ぐらい並んでようやくタラップ近くまで来る事ができた、
乗艦する人に敬礼する隊員さんの姿カッコ良いですね、
奥のほうにハープーンSSM 4連装発射機とCIWSが見えますね。


奥のほうにもタラップが見えるがあそこから下艦するようだ


しばらくすると5インチ砲をグルグルと回転させてましたw

74式アスロックSUM 8連装発射機


これも左右に動かしてくれてランチャーのハッチも自動で開閉してて中を見ることが出来ました
やはり艦橋に干渉するので完全には回転出来ないようだった。

右の隊員さんが眼帯していてなんか船長ぽくてかっこよかったです、
しっかしアスロックのランチャーデカイですね。


Mk.13 mod.3 ミサイル単装発射機

このランチャーでスタンダード SAMを発射するようだ。


はたかぜの左舷側から大阪市が所有する航海練習船の帆船あこがれ
視認することが出来ました

横には海上保安庁の横浜海上防災基地と
平成16年12月10日に開館した海上保安資料館 横浜館があり
資料館では平成13年12月22日に発生した、九州南西海域不審船事案の北朝鮮の工作船及び
回収物などを展示されているのであとで紹介いたします

神奈川県警の巡視艇あしがら

何と護衛艦はたかぜと帆船あこがれの間を颯爽と旋回して
見学している人たちに手を振ってくれました、

帆船あこがれの前方にやまとが停泊していました

ヤマトと言っても宇宙船ヤマトや戦艦大和など色々ありますが
これはタグボート やまと ですねw





冗談はさておき1時間たってようやく艦首付近まで来る事ができましたが
それでもこの状態・・・そこから30分後にようやく艦内に入る事ができました



扉に入ってすぐの所に所狭しと飾られているプラーク(盾)
いろいろなプラークがあり見てるだけで艦の功績や他艦との交流が垣間見る事ができますね、

これは下関港に寄港したときのプラークですかね?
武蔵と小次郎の巌流島乃決闘のシーンが彫刻されていました


護衛艦はたかぜの艦暦

護衛艦はたかぜの艦暦ですね、着工から今までの活動実績を見てみると
何と東日本大震災発生の時にも災害派遣で活躍したばかりの護衛艦という事が分かりました!

護衛艦見学した当時は震災から3ヶ月も経っていなかったのですが、
立派な艦暦に更に災害派遣の実績がすぐに書き加えられているとは驚きました
てっきりこういう艦暦のプレートって数年1回更新するのかなと思っていました、


はたかぜの区画表示盤
 
この艦内地図の近くに昇降ラッタル(階段)があり
そこから艦橋(ブリッジ)に行く事ができます


ラッタル(階段)ですが、写真だと分かりにくいですが、
かなり急勾配でしかも段の間隔が狭く、
手すりを持ってゆっくり一段一段昇り降りしないと本当に
踏み外して転げ落ちて頭の打ち所が悪くてはぐれ氏にそうなぐらい危なそうなので
一般の方は絶対ゆっくりと昇降してください、
ラッタルを上り終えるとすぐそこが艦橋です


はたかぜの艦橋


ご覧のように賑わっています

ラッパ体験コーナー

マウスピースを拭けば誰でもラッパを試しに吹かせて貰えます

自分も試しに拭いてみる事にしました、
吹く前はリコーダとかみたいに誰でも簡単に吹けるのかなと思って吹いてみた・・・

ふんす!フー!!(大きく息を吸い込みマウスピースに息を吹き込む音)

!?

あれ・・・音すらならない・・・だと
ソ・ラ・ノ・ヲ・トってアニメで主人公のカナタが最初吹くのがド下手とかってディスられてましたが
とんでもない!
音を出せるだけでも凄いですよこれ・・・艦橋で見たところ10人(自分も含めて)ぐらい試しに吹いてましたが
誰も音が出せなかったです・・・
ラッパ手ってすげえ・・・

吹いた後はアルコールとキムワイプのようなものでマウスピースを拭いて元に戻しましょう


ブリッジから船首を見た


艦橋から船首付近を見渡せますね、5インチ砲と横浜新港周辺を見渡す事ができます
ご覧のようにまだ行列が・・・・w

舵ですね

ハンドルはおさわりOKですが紐で必要以上に回せないようにしてますね
人がいなきゃ面舵!取り舵!とか良いながらハンドルを握ってみたいですね

ようこそ
はたかぜ艦橋へ
と書かれていました、

書かれているように気になることは気軽に○田さんにお聞きしましたw
どんな事でも親切に教えてくれました


レーダーでしょうか?薄っすらですが新港埠頭の輪郭が見えますね。


窓ガラスに「艦長の椅子ですどーぞ座ってください写真も撮りますよ」と書かれていました


ジャイロコンパス
    

もう1種類のジャイロコンパスは夜間でも見えやすいように中に電球が内蔵されていた


なんかカッコいいですね


艦橋横から外に出れました

チャフロケット発射機ですね、
戦車のスモークディスチャージャー見たいな見た目で
これは発射されると空中に雲のようにアルミ箔が散らばらせて敵の対艦ミサイルをかく乱させる効果があるようです、
戦車はスモークで、海はチャフで、空はフレアで ミサイルを霍乱させるのですね、


モールス

最初列に並んでいる時に隊員さんがこれを使ってモールスで何かの信号を送っていました
内容はたしか ようこそ たっだと思います


ジャイロコンパス
 
外にも羅針盤がありますね


ブリッジを後にして再び艦内を道なりに進むと

ココにも艦の成績をたたえるプレートが飾られていました


テッパチが重なって置かれていました


機関室

ここは撮影OKでした


ブリッジで舵をココで艦の速力を調整するようだ


護衛艦はたかぜの食堂

ここで乗員が喫食するようだ

はたかぜのリトグラフ

食堂の一角にはたかぜの模型が置かれていました


スチームオーブンですね、
増加食とか冷めてしまった料理を加熱するのに使うのでしょうか?
艦内は火気厳禁なので調理も火とかは使わないそうです、


冷蔵庫?にしては物々しい事が書いてありますね

湯沸かし器


隣には茶碗が詰みあがられていました

これも落下しないように工夫が施されていますね



平成23年6月の献立表ですね




平成23年6月上旬〜中旬の献立表ですね


平成23年6月下旬の献立
どの食事もバランスが取れていて献立を見ているだけでお腹が空いてきましたw
噂だと自衛隊の中で海上自衛隊の食堂の料理が一番美味しいとかって聞いた事があるので
機会があれば食べて見たいものです。

平成17健康献立コンテスト第2位 平成18年度前期健康献立コンテスト 優秀艦艇 創意工夫賞

食堂のギャレー

ココから食事を受け取るようだ


食堂の椅子

突然艦が揺れたり傾いたりした時に椅子が滑り落ちないようにこんな感じで差し込めるようになってました


食堂のTV

今回は広報用のDVDを再生していましたね、ジブチ派遣の特集みたいです、


戦闘糧食1型展示

戦闘糧食T型キターーーーーーー!
しっかし体験喫食はしてなく展示だけでした・・・

食堂内の自販機

護衛艦内の自販機ですね、隊員さんの航海中の楽しみでもあります、
一般人も利用OKだったのでネクターを買いましたw、
しかも全部100円とか料金設定も安いですね、
はたかぜにはありませんでしたが他の護衛艦の食堂にはアイスクリームの
保冷庫が置かれていて販売している所も有るみたいです、
ネクター飲んだ後は食堂を後にして艦後方に移動します


内火艇

スクリューが付いてますね、


艦尾

艦尾にも73式54口径5インチ単装砲が1門+CIWS2機と
頼もしい装備ですね。


5インチ砲の排莢された空薬莢を受けるバケットの様です、、
薬莢も大きいので受けるバケットもかなり大きいですね



あとは下艦タラップを降りて
海上保安資料館 横浜館
に向かいました

雨が降りしきる中近くを海上自衛隊のWACの方々が一杯通っていきましたね

とここでトラブル発生・・・何とコンデジのバッテリーが切れてしまいましたOTZ

最後の力を振り絞ってなんとか工作船の後部を撮影する事が出来ました・・(右側に生々しい弾痕のあとがありますね・
あとはIPHONE4のカメラで撮影することにしました

入り口から入るといきなり不審船がこんにちはして北ww

うは・・・生々しい機関砲の弾痕


海上保安庁の概要が書かれていますね


工作船の展示以外にも日本のコーストガードの活動内容などを紹介していきたいと思います、


武器や麻薬等の密輸や密漁などの取り締まりやテロ警備や領海警備海賊対策等の他に
海猿なんかで有名な海難救助、
海上火災や油流出した際の対策の他に
航行管制や航路標識の整備、海図の整備 
海洋の調査(暗礁に乗り上げない為に)
等思っていたより幅広く活動しているようだった


北朝鮮の工作船(長漁3705)

館内では売店があり海上保安庁の売店がありパッチや海保新聞等いろいろなグッツを買うことが出来ます。


ここでは
平成13年12月22日に発生した、九州南西海域工作船事件の北朝鮮の工作船及び回収物などを展示されています
まず中で不審船見たときは大きさにビビッた・・・こんなのが領海に入ってきたのか・・・

詳細なミニチュアモデルが置いてあった、
全長29メートル・・・ガンダムが18メートルだからこんなに大きく見えるのか・・・
1100馬力のエンジンが×4基で4400馬力・・・(一般的な漁船の10倍とかアホかと)速力33ノット(時速61キロ)
航続距離は全速力で1200海里(1海里 1852 mなので2222km)
速力7ノット(時速12.96km)で5556kmとスペックだけ見ると
案外侮れないですね、
ただ見つかったらそこまでですがw

え?対空機関砲・・・だと


底からまたイカ釣り漁船に扮した工作船を出して日本国内に密入国しようってか・・・そうはさせないぜ!


工作船の装備 武器編

なるほどおk把握


工作員が攻撃に使ったAKS-74×4丁


え・・・?RPG・・・だと・・・・

しかも地対空ミサイルまで・・・

B-10無反動砲1門に 9K310 イグラ-1SA-16ギムレット)携行対空ミサイル×2


うは・・・RPG-7が2本にPK機関銃ですよ奥さん・・・

なんかとても陳腐な手榴弾ですね


工作員の装備品


双眼鏡や地図


GPSや携帯電話

鹿児島県の地図まであった…工作船の目的地だったのだろうか?

漁船に扮するための集魚灯とそのスイッチと一緒に

実際に自沈に使用した自爆スイッチまで展示されていた


金日成バッチやコインといった小物

シュノーケルや潜水帽や潜水眼鏡

セイコーの150m防水の腕時計

レギュレーター等の潜水用具が展示されていました


工作員の食料

あああああああ!!日東ベスト製のBESTとりめしや赤飯が・・・
これ自衛隊でも戦闘糧食T型の不足時に使用されるものですよ、
いったいどこから・・・日本の食糧支援の物を工作員に横流ししているのだろうか?

お菓子

北朝鮮内でチョコパイが人気という報道を見たことがあるが
展示されていたのは平壌製のピーナッツキャンディーの袋だった、

あとタバコのパッケージまで展示されていた


擬装用の船橋側板

MZとは宮崎県に登録された漁船を表すので、
この板を張ることで工作船を宮崎県の漁船のように偽装できる

この宮とかかれた板を下の鉄枠にはめ込み


任意の船籍に偽装していた様だ


ZPU-2

工作船の後部に格納されていたZPU-2


14.5mm対空機関砲ですね、
運用人数は4〜5人なので
工作船の乗組員でギリギリ運用できたようだが、
巡視船の接近時はこれを運用するどころではなかったようだ


実砲が装填されていた状態で引き上げられた様だ、


このレールを伝ってZPU-2を甲板に出して目標物を攻撃できるようになっていた、


小船舟艇


工作船の後部に格納されていた小型船だ、


このように300馬力のエンジンが3基搭載されている



更に漁船には潜入用のゴムボートのほか

なんと水中スクーターなるものまで搭載していたようだ
見た感じ魚雷にも見える・・・




道のりに進んでいくと階段があり上ると、このように甲板上を確認できる


第一機関室

船首側のこの場所に1100馬力のエンジンが2基

第2機関室

第1機関室後ろの場所がこの第2機関室で同様に1100馬力のエンジンを2基の搭載していた


自爆による船体の破損状況も詳細に書かれていた


事件当時の映像を上映していました、


とまあ不審船はこんな感じでした、
工作船も事件から10年以上経過していて老朽化が進んでいるが
保存費用の予算が下りないらしくどんどん劣化しているようだ…


海上保安庁

もちろん工作船の展示以外にも海上保安庁の艦艇の写真や
海上保安庁創設から今までに発生した海難事故や災害時に活動していた際の写真が展示されていました、


大日本帝国海軍では特務艦として活躍し米海軍の魚雷を受けるも不発で難を逃れ、また敵機が投下した増槽が宗谷の機関室内に入ってきたがボイラーに火が入ってなかったので難を逃れ、
終戦後、主に小樽-樺太間を往復し引揚者を次々と本土へと運んて、その後海上保安庁では巡視船として活躍した宗谷
昭和31年には旧軍時代の船運の強さを買われ南極観察業務に携わる事になったようだ、
その後は北海道に配属されて1978年(昭和53年)10月2日に退役するまで延べ1000名以上の命を救ったというから驚きだ!

平成16年10月26日に東京湾外行われた大量破壊兵器拡散安全保障イニシアティブ(PSI)による海上合同阻止訓練の様子、


日航機の羽田沖墜落事件や伊豆大島噴火時の様子


ナホトカ号の海難重油流出事故の際の写真


国際緊急援助隊(JDR)としてエジプトのビル崩壊現場に派遣した際の映像


売店(うみまるショップ)


このように海保関係の帽子やTシャツやワッペンや海保新聞など様々なグッツが売られているので
ぜひ購入してみてください


横浜開港祭2011

ご覧のように平日で雨が降っているというのにこの人の多さ・・・
ってなんか陸自の人がいる!これは

とその前に腹減った・・・と出店を探していると近くに漫画肉を売ってる店があったので寄ってみた

味は骨に市販のハンバーグをつけたような感じでしたね・・・
まあこれで500円なら・・・

う〜む・・・この日は寒くてお肉がすぐに冷めてしまった・・・

さて腹ごしらえした所で再度赤レンガ倉庫の周りを散策してみる

横浜市消防局特別高度救助部隊、通称SR(スーパーレンジャー)の機動第二救助隊の車両
NBC災害や水難救助など特殊災害に対応した機材を積載したバス型の救助工作車もあり
福島第一原子力発電所事故の際に活躍した。


陸上自衛隊 偵察オート KLX250

現在偵察オートバイとして使用されているKLX250だ



赤レンガバックに偵察オートを撮影

赤レンガ倉庫と偵察オートの組み合わせがなんかかっこいいw


ちびっ子にも大人気の偵察オート、
隊員さんに一言言えばまたがって記念撮影させてもらえるのでご気軽に声をかけましょう、

フロント部分、フェンダーに桜マークが入っていて
ライトガードにB/Oランプ(灯火管制ライト)が付いている

エンジンガードは以前使われていた偵察オートのXLR250Rとは違う形状だった

走行距離が4800kmぐらいだったので新しい車両のようだ、左のハンドルに無線の送信スイッチPTTが付いていた


無線機ラックですね、

偵察オートの銘板

川崎重工株式会社とかかれている

リアガードも付いており

リアキャリアの部分にはB/Oランプ(灯火管制ライト)が左右についていた


軽装甲機動車

軽装甲機動車も展示されていました



73式小型トラック

73式小型トラックも展示されていました


神奈川地本の方もブースを出していましたが
雨足が強くなり広報用の資料が濡れないようにするので大変そうでしたね、
いかがでしたでしょうか?残念な事に護衛艦の体験航海はお預けになってしまいましたが
北の工作船や偵察オートなどいろいろな物が見れたので個人的には大満足な1日でしたw
このレポートを見て体験航海などのイベントに参加してみたいと思われた方はぜひ
神奈川地本のページをチェックしてみて応募してみてください、
開港際のイベントの車両展示は毎年やっているみたいなので横浜開港際にぜひ訪れてみてください。


おまけ

帰りの駅に置かれていた、ご当地駅の萌えキャラ


他の駅のキャラも可愛いじゃなイカ!


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