戦闘糧食U型 (改善型) 
さばトマト煮


以前の2型には無かったメニューですね、2010年に納入された物で
パッケージの右下の納入年月が書いてある所の下に以前は書かれていなかった
熱湯湯中約30分加熱と加熱時間まで書かれている、
このまま開けずにそのまま茹でられているようですね。



内容品
白飯、ドライカレー、さばトマト煮
納入者 丸紅株式会社
賞味期限 納入年月から1年間


さばトマト煮

名称 さばトマト煮
内容量115g
販売者 三英食品販売株式会社
賞味期限製造から約一年



名称 包装米飯(白飯)
内容量 200g
販売者 株式会社 武蔵富装
白飯は株式会社 武蔵富装 製の物が入っていた

ドライカレー

名称 レトルト包装米飯(ドライカレー)
内容量 200g
製造者 フクシマフーズ株式会社
ドライカレーはフクシマフーズ株式会社製の物ですね。


試食レポート

これで1食分です、カロリーは合計で1065kcal


さばトマト煮

今回の副食はさばトマト煮です、
日本で鯖を使った料理と言えば定番の和食 鯖の味噌煮ですが、
今回はメニューは洋食で鯖のトマト煮ですね、
早速パックを開けてみるとおお!美味そうな匂いで
見た目もニンジンやトマトの赤で鮮やかな色合いに仕上がっていますね。
早速食べてみた、

これは美味しい!鯖の肉質自体はさば味噌の鯖とほぼ同じだが、
砂糖、トマトペースト、塩、香辛料、酵造酢グァーガム等で 味付けされた甘酸っぱいトマトソースで味付けされていて
鯖の脂っこさと魚の臭みをトマトの酸味が見事に中和されていて、
トマトと鯖のうま味が凝縮した出汁がトロトロに火が通って柔らかくなったニンジンやジャガイモに
染みこんでさらに美味しくし仕上がっていました。

魚料理にトマトがこんなに合うとは驚きました。



魚とトマトの相性が良く様々な国で魚とトマトを使った料理が作られている、
日本でも明治37年に開戦した日露戦争(1904〜1905年)から10年後の大正3年(1914年)
長崎の大浦に住む 帝国議会貴族院の長崎県の多額納税議員の沢山精八郎という人物が、
ロシアの傷病兵慰問用に白人の味覚に合う缶詰めは無いかと
水産試験場や地元のイワシの缶詰め業者に製造を依頼して

松田缶詰の後継業者後藤義一郎氏の提案で製造試験して完成したのが
鰯のトマトソース漬缶詰(トマトサージン)で、大浦町の沢山商会が1300缶を製造し
早速これをロシアの傷病兵へ慰問として送ったところ好評で、
余った一部を見本として海外市場に送ってみた所そこでも好評を博したので、
大正5年には4ダース入り93箱を発注し英国にむけて輸出するなど次第に長崎県の産業としての地位を固めていったそうです。

詳しいことは
長崎年表 http://www.f-makuramoto.com/01-nenpyo/01.nenpyo/1912-1915.t01.html
長崎魚市場前史 http://www.nagasaki-uo.co.jp/ichiba_history01.htm
さんに書いてあります。

現在でもフランス軍のレーションにもサーディン(いわし)のトマト煮の缶詰が入っていますね、
そういえば中国の人民解放軍の新型軍用缶詰にもサンマのトマト煮の缶詰があって
どれも美味しかったですよ。


ドライカレー

フクシマフーズ株式会社製のドライカレーです、
お米はうるち米、
にんじん、たまねぎ、グリンピース、マッシュルーム、豚肉
などの食材が入っていて本格的、カレーのいい香りがして
味は市販のパックドライカレーと大差なく美味しいですね。
内容量は200g、


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